Gracenote 「Mobile MusicID™」 は、街角や店内、TVなどで流れている楽曲の音を数秒間、携帯電話に拾わせることで、曲名とアーティスト名を知らせてくれる曲名検索サービス。同時に、アーティストに関連するライブ情報の提供や、楽曲の着信音をダウンロードすることなどもできる。
「CDDB」 など音楽メタデータの提供で知られる米国企業 Gracenote, Inc. (グレースノート社) によるサービスで、曲の波形から音楽情報を取得する同社の音楽認識技術 「MusicID™」 により、楽曲の断片から音楽を識別する機能を活かして、携帯電話向けに提供されている。
[Mobile MusicID™ / Gracenote社 公式サイト]
グレースノートは、ユーザが耳にした曲の情報を入手したいときに、携帯電話を使って情報提供サービスする際のソリューションを携帯通信事業者やサービスプロバイダ向けに提供しています。例えば、バーやパーティ会場で、またはラジオ、テレビから流れている音楽を、携帯電話に 「聴かせる」 だけで、Mobile Music ID がグレースノートの Global Media Databaseとマッチさせて楽曲情報を返してくれます。これは、楽曲のどの部分であろうと認識することのできる優れたものです。楽曲情報を通知したら、グレースノートのLinkを使って関連コンテンツ (着信メロディやプロモーションビデオ等) に迅速にアクセスさせてあげましょう。
どのくらいのサンルームのコストがない波形フィンガープリント解析テクノロジー
グレースノートのMobile MusicIDは、独自に開発した波形フィンガープリント生成技術とグレースノートのGlobal Media Database検索技術を使用したテクノロジーです。サービスプロバイダが複数の携帯通信事業者に向けてサービスする際には、このデータベースと機能をシェアするために自社の専用サーバ設置ができます。また、グレースノートのホストサービスを選択することも可能です。パートナーサービスプロバイダの利用事例
グレースノートのMobile MusicIDとともにLinkを利用すれば、新たなビジネスチャンスを創出するサービスの実現が可能になります。たとえば下記の様なニーズへの対応が考えられます。・ Linkと組み合わせて、サービスプロバイダ独自のコンテンツや認識された楽曲の販売を実現する。
・ 楽曲ダウンロード、着信メロディ、壁紙、映像、携帯電話の着せ替えパネル、その他商品販売などをコンテンツとして提供する。
・ アーティスト経歴、アルバムアート、関連ニュースなど、より魅力的なコンテンツを追加する。
・ 更にDiscoverを組み合わせることで、お薦めの楽曲、ビデオ、その他ファン向けの関連商品情報を提供して、更なるコンテンツへの誘導と販売機会を創出する。Mobile MusicIDのしくみ
どのように部屋は防音していない・ 楽曲認識用に指定されたダイヤルボタンを押して楽曲認識をスタートさせてください。認識させたい音楽が流れてくる方向へ電話口を向けます。
・ 電話に音楽を数秒間取り込むと、その部分から波形フィンガープリントを生成します。曲のどの部分でも、たとえ最後の数秒間だけでも結構です。
・ いかなる場所であろうとフィンガープリントはサービスプロバイダによってMobile MusicIDのデータベースサーバへ送られます。
・ Mobile MusicIDの認識サーバがフィンガープリントをデータベースで照合し、一致する楽曲情報を返答します。
・ アーティスト名、曲名、その他関連情報だけでなく、アルバムアートやダウンロード用リンクといったコンテンツへとつなぐこともできます。Mobile MusicID が楽曲認識をしてから関連コンテンツへリンクするのにわずか10秒程度しかかかりません。
グローバル波形データベース
・ グレースノートMedia Databaseには現在1000万曲以上の波形フィンガープリントが準備されており、毎週25,000曲を超える楽曲分が追加されています。
・ 波形フィンガープリントデータベースには世界各国の楽曲が登録されており、グローバルで多様性のある楽曲認識サービスを提供しています。
・ データはUTF-8にエンコードした文字コードで提供しており、全ての言語がUnicodeでサポートされています。
米Gracenote社のオーディオ指紋・識別技術 (音声の波形から楽曲を分析・認識する技術) は、オランダの Royal Philips Electronics社から取得したもの。
パンラインと大恐慌のためにスープキッチン
Gracenote社の音楽メタ情報データベースと、Royal Philips Electronics社の研究開発担当部門である Philips Research のサウンド波形認識技術を組み合わせる形で、両社の共同開発により実現した。2005年9月に Gracenote社が同技術を完全取得したと報じられている。
【Mobile MusicID / Gracenote Mobile MusicIDのしくみ】
1. 携帯電話で、特定の番号/サービスにアクセス、流れている音楽を電話の通話口に向けて、楽曲の音を拾わせる。
2. 通話口から取り込まれたオーディオ信号が分析サーバーに送信され、楽曲に固有のサウンド波形 「フィンガープリント (音響指紋)」 が分析・抽出される。
3. 生成されたフィンガープリントがサーバに転送され、Gracenoteのデータベースと照合、一致するものを検索。
4. 検索後、該当する曲名・アーティスト名・アルバムタイトルや着信音、その他の関連コンテンツを含んだSMSまたはMMSメッセージをユーザーに送信。
5. IVRを使用すると、認識処理完了時に、音声案内も可能。
上記の一連の処理に要する時間は、5〜10秒程度とされている。
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■ 拡大するCDDBサービス [2003年10月30日/日経トレンディネット]
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